2日目
(エジンバラ〜Stアンドリュース)
今日は、また仕事です。 エジンバラ市内の学校やら、財団やらを廻って視察とヒアリングを行うのです。 そして夕方発のディーゼル特急にてロンドンへ向かいます。
朝7時半に起床し、このホテルでの最後の朝食を食べます。 例の物忘れが激しいスコットランド紳士のじいさんともお別れかと思うとちょっと寂しい気がします。
このじいさんとは一緒に記念写真を撮ったのだが、友人のカメラなので写真はなし。
もし写真が手に入ったらそのうちアップします。
今日は忙しいので昼飯がちゃんと食えるかわからないので、朝から全開で食べまくる。  トーストは山盛りを3回もおかわりをしてしまった。
食事の後は部屋に戻って着替えをする。 今日は仕事なのでスーツを着用。 
着慣れないので動きづらい・・・・。

ホテルを8時半に出発し、エジンバラ大学の教授と待ち合わせをしている郊外のマクドナルドへタクシーで行く。 
今日は珍しく(というかスコットランドではこれが普通)朝から物凄い霧で、全く先が見えないが、タクシーの運ちゃんは
何事もないように普通に飛ばしている。 
慣れとは恐ろしい。 
スコットランドでは、暖かいメキシコ湾流のおかげで海の方が気温よりはるかに暖かいため冬の底冷えする朝はこのように濃い霧が発生するとタクシーの運ちゃんは説明してくれた。 
マクドナルドで教授と落ち合い、郊外のセカンダリースクールへ。
この高校は非常に面白い特徴のある高校で、学校の施設を一般の人達にもどんどん有料で使わせ、しかも時間に区切りなく、学校の授業がある時間帯でも一般の人が自由に施設を利用できるという。 いわゆる街のコミュニティーセンターとしての役割も果たしている訳である。 学校の施設の有効利用としては非常に良いモデルだと思うが、現在の日本、特に最近は学校に不審者が侵入し事件を起こすケースが増えているので、逆の要塞化の一途を辿っていることが非常に悔やまれる。

学校で一通りのインタビューと施設の見学を行った後、今度はエジンバラ市街にある、とある財団法人のオフィスに行く。 
アポイントメントの時間まですこし余裕があったので、近くで昼食でもと、オールドタウンを散策していると、
中華料理の食べ放題があるではないか。
ここ数日洋食づくめだったので、満場一致で昼飯はここで決まり。
レストランの中はとても広く、結構一杯客が入っていた。 
カウンターには様様な料理が並び、美味しそうなにおいがしている。
やっぱり日本人には中華が合うね。
十分に食べまくった後、会計を済ませ、トイレに行った友人を待っている時にふと壁に貼ってある新聞やらなにやらを見てみると、なんとこの場所は、以前はカフェで、
最初のハリーポッターが書かれた場所だったのだ
原作者は当時子供を姉(妹?)の家族に預け、静かなこのカフェで最初のハリーポッターの物語である、「賢者の石」を書いたらしい。
その後カフェは中華料理屋になってしまったと新聞には書いてあった。 
偶然に入った中華料理屋だったが、なんだか得をした気分になった。

食事の後、とある財団法人のオフィスでヒアリングを行い、夕方になったので、タクシーでホテルに戻り、荷物を持ってウェバリー駅にタクシーで行く。
ここからロンドンのキングスクロス駅まで、由緒ある特急「フライング・スコッツマン」で行くのである。 

駅のホームはロンドンに行く人で一杯であったが、万一の為に前日に席を予約していたので余裕である。 
しばらくすると、フライング・スコッツマンがホームに滑り込んできた。 由緒ある特急といっても所詮ディーゼル列車である。 もうもうと不快な臭い煙と五月蝿い音を立てながら薄汚い車体が入ってきた。


これがフライングスコッツマン(ちょっと暗いか)

コーチにはファーストクラスと二等クラス、その間に食堂車が連結されていた。
松千代一行は、ブリットレールパスを使っているのでもちろん二等クラス。
コーチのドアを開け(イギリスではほとんどの列車はドアは自分で開ける)、混雑した車内に入り予約した席に行くと、なんと
思いっきり座っているではないか

予約券の席番号をもう一度確認しても、やっぱりここである。
しかも席に座っている4人はみんな
ぐっすりと寝ている

しかし、予約をした自分達に分があるので、容赦なくたたき起こす。
予約している旨を伝えると、以外にも素直に荷物をまとめて席を空けてくれた。
イギリスにはファーストクラス以外は基本的に全て自由席で、予約をすると自由席のうちの一つを指定されるので、このようなことは日常茶飯事らしい。 まあ、それなりのサービスを受けたければファーストクラスに行けってことでしょうか。
そしていよいよ出発である。 
楽しかったスコットランドともこれでお別れである。 
是非もう一度来たいと思う。 もちろん今度は家族と一緒に。

エジンバラからロンドンのキングスクロス駅までは特急で4時間半。 快適な列車の旅を満喫し、ロンドンキングスクロスに到着したのは9時50分頃。 
駅からはタクシーに乗って今日から2日間お世話になる、大英博物館の裏にある
ロイヤルナショナルホテルへ到着。
スコットランドで泊まったアットホームなホテルと違ってこちらは大都会の巨大ホテルである。


ホテルに到着

このホテルは、なんと20年前に松千代がロンドンを訪れた時に宿泊したホテルであった。 その時は朝食がとにかく不味かったことが強烈に記憶に残っている。
明日の朝食が楽しみな松千代であった。

明日はロンドン郊外のブライトンという海沿いのリゾート地に、表敬訪問という形でブライトン大学の教授を訪ねる予定である。 
ブライトンは松千代の好きな映画の一つである、
「さらば青春の光」(原題:クアドロフェニア(四重人格))
という映画でロケが行われた場所であり、是非一度行ってみたかった所なので明日が楽しみである。