エジンバラ城の城門 |
エジンバラ城の城門の左右には、スコットランドの英雄の像が嵌め込まれてある。
向かって左側が、スコットランド王のロバート・ブルース、そして右側が、
映画「ブレーブハート」で一躍有名になったスコットランドの英雄、
ウィリアム・ウォレスの像である。
松千代は「ブレイブハート」は見たことがないのだが、このウィリアム・ウォレスという
人はいわゆる、救国の英雄で、スコットランドではかなりの人気者らしい。
しかし、末期は悲惨で、国家反逆罪で四つ裂きという恐ろしい方法で処刑されたらしい。
おまけで、この四つ裂きという処刑法について少し。
大逆犯の処刑法。1241年に海賊行為で捕らえられた貴族の息子ウィリアム・モーリスが、イングランドで四つ裂きにされた最初の男とされている。
「神の屠殺(Godly Butchery)」と呼ばれたこの血なまぐさい刑の執行手順は次の通り。
まず、荷車で絞首台まで運ばれた罪人の首を吊り、半死の状態になったところで解体台に移す。そこで腹を割いて次々と内臓を引きずり出し、まだ息のある罪人自身にみせつけてから火の中に放り込む。最後に首を切り落としたあと、死体は四つに分断され、公道に面した場所に首とともに晒される。
なお、初期には、罪人をロープで馬につなぎ、地面を引きずって処刑台まで運んでいた。刑罰名に含まれる"drawn"の元来の意味がこれである。
荷車で移送するようになった理由は、受刑者に対する慈悲からともいわれるが、恐らく、地面を引きずるやり方では処刑台に着くまでに受刑者が死亡してしまうことがあり、確実に生きたまま死刑執行人に引き渡すために心ならずも荷車を採用したというのが真相であろう。
四つ裂きに処された有名な人物としては、メル・ギブソン監督・主演の映画 『ブレイブハート』の主人公、スコットランドの愛国者ウィリアム・ウォレス(1272?-1305)がいる。彼の場合は、ウェストミンスターからロンドン塔まで移送され、そこで映画でも描かれたように上記の作法にそって処刑された後、頭部はロンドン橋で、四肢はニューカッスル、ベリック、スターリング、パースの四か所で別々に晒された。
こんな感じかな。
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