TUONO FIGHTER
奥多摩周遊でトレーニング
平成16年3月30日(火)
さて、今日は火曜日である。 松千代にとって、本当に久しぶりの平日休みである。    今日は空いているであろう、奥多摩周遊道路に行って、ライディングの練習をしようと思う。実は2日前の日曜日に奥多摩周遊には行ったのだが、峠職人達のサーキット状態と化していて、思ったように走れなかったのである。 しかも、その時に、峠小僧達のあまりの速さに驚いて、ストリートファイターであるTUONOに乗っていながら、あまりに走りがしょぼいと恥ずかしいと思い、それなりに乗れるようになるためのトレーニングをしなければと思い立ったのである。  
平日ならば、通行止めの奥多摩周遊を訪れる人もいないだろう、しかも今日は12時以降は降水確率50%なので、走り屋もいないだろうと踏んで奥多摩に行くことにした。

雨に降られたくないので、朝8時頃出発して、昼過ぎには帰ってくるつもりだったが、当日の朝なんと寝坊してしまい、起きたのが9時半、 出発は10時半となってしまった。

外に出て見ると空はどんよりと曇っている。 しかし、降水確率は50%なので、一か撥か行くことにした。
とにかく早く、雨が降り出す前に周遊に着きたかったので、ノンストップで走り、12時前には奥多摩周遊の入り口にある、販売機が沢山ある店の前に到着。 そこでトイレを済ませ、コーヒーを飲んでしばし休憩し、周遊に入る。 空は相変わらずどんよりと曇っている。

お店の前で

後ろに見えるのが周遊入り口の鉄橋
周遊に入ると、日曜日の混雑が嘘のように誰もいなかった。 エキゾーストノートも全く聞こえないので、誰も走っていないようだ。 これなら気兼ねなしに思いっきりトレーニングできると思うと、気分が高まってきた。
今回のコースは、周遊のダム側のゲートの先から、通行止めになっている森のふるさと村の入り口まで、距離にして2.8kmのワインディングである。 このコースを2分5秒(平均時速80km超)で走るのを目標にトレーニングするのである。 TUONOにはLAPメモリーが40個出来る、ストップウォッチ機能が付いているので、タイム計測は簡単である。 2日前の日曜日にも来て10往復位した時には最高タイムは2分20秒(平均時速72km)であり、峠小僧達は松千代より平均20kmは速いと思われる。 で、とりあえず平均時速80kmで走れればまあ、恥ずかしくないかなと思う。 
2日前に10往復しているので、だいたいコースは頭に入っているが、とりあえず路面状況等を確認するため、ゆっくりと走って見る。 このコースはほとんどが、中、高速コーナーの連続で、きついヘアピンカーブがない代わりに直線もほとんどない。 案の定松千代以外、車もバイクも走っていない。 途中水汲みの場所に車が2台止まっていた。 あとは一箇所だけ路面の段々舗装の所が舗装が剥げて細かい砂のようなものを撒いたようになっていた。 ここはかなり滑りそうなので、注意が必要である。 ゆっくり走ったので、2分55秒で通行止めゲートに到着した。 そこで折り返し、少しスピードを上げて戻っていく。 途中の浮き砂コーナーはもちろんゆっくりと廻り、普段のペースでゲートまで2分33秒で戻った。 
Uターンをして、ヘルメットのあご紐を締めなおし、タイムアタックを開始する。 最初のアタックでは、コーナーの立ち上がりと、短い直線の加速のみを強調して、コーナーは普通に回った。 通行止めの所でストップウォッチを止めると、2分22秒(平均時速71km)だった。
折り返して、さらにペースを上げて走る。 ゲートに着いてみると2分15秒(平均時速74.7km)だった。 折り返して再度ふるさと村へ。 今度はだいぶ慣れて来たのでコーナーもかなりバイクを寝かせて走った。 タイムは2分12秒(平均時速76.4km)だった。 その後何度かタイムアタックをしたが、2分12秒〜14秒の間だった。 そうこうしているうちに、走り屋らしきバイクが2台走り始めた。 松千代は彼らを先に行かせ、少ししてから追いかけて見ることにした。 今回はハングオンの真似をして少し尻をイン側にずらせ、膝を内側に出してコーナーを曲がって見た。 これがかなり曲がり易い。 なるほどみんな膝をするくらいハングしている訳だ。 TUONOも面白い位良く曲がるようになるし、不思議と恐怖感も薄い。 ふるさと村の入り口につく手前で彼らの後ろにつくことが出来た。 タイムを見ると2分8秒!(平均時速78.8km)だった。  
彼らが折り返すのを見て、松千代もUターンし、彼らが行ってから10秒くらいしてからスタートした。 今度もハングオンもどきでコーナーを抜けていく。 途中2台のうちの1台に追いついてしまい、彼が道を譲ってくれたので、スピードダウンせずに追い抜いた。 もう一台の速い人に追いつこうと思いっきり飛ばしたが、彼が見えたところで、ゲートに到着。ストップウォッチを止めると2分5秒!(平均時速80.6km)だった。 しかも途中1箇所のコーナーは浮き砂のため、60km位でゆっくりと廻ってのタイムである。 もちろん、日曜日とか、早朝に練習に来る鬼のような連中にはとうていかなわないタイム(連中は平均時速100kmを超えているに違いない。なぜなら、連中は膝をするまでハングオンして気違いのようなスピードでコーナーを抜けていたので。)ではあるが、自分としては十分である。 結局1時間以上走り回ってしまった。
目標だったタイムが出たので、走るのを止め、販売機でコーヒーを買って一人で乾杯した。雲行きも怪しくなってきたので、そろそろ立ち去ることにする。 
案の定、帰る途中、青梅を過ぎた頃から霧のような雨が降り始め、家に到着するころにはかなりの強さで降られてしまった。 
雨天未走行を貫くはずだったのに・・・・・・・・。 まあ、いいか。

今週末には周遊道路が全面開通するらしいので、次の休みにはまた来よう。