茂原モトブレイク
激闘編
平成18年11月8日(水)
今回も、行って来ましたモトブレイク。 しかも無理やり平日休みを取って。
前回のモトブレイクから7ヶ月ぶりの茂原サーキットです。
今回の目標は、

@ベスト更新。できれば55秒を切って54秒台前半。
A修羅の巣くう上級へ挑戦する。
B前回トミンで特訓した成果(右の膝すり)を発揮する。
C転ばない、怪我しない、マシン壊さない。


です。 いつものことですが特にC番の目標は絶対です。
今回は、カメラマンとしてアプリリアオーナーズクラブのJさん、そしてジム仲間のF屋さんも我がサンダーバード2号に乗せる為、F屋さんを大塚で、Jさんを町屋でピックアップして5時半に出発。 裏道→明治通り→14号→京葉道路→茂原街道というルートで茂原サーキットに向かう。 気温はかなり低く、自走だとサーキットに着く前に疲れきりそうである。 やはりこんな季節はトランポが最高である。
途中朝焼けがとても綺麗だった。
サーキットには無事8時前には到着。 もう既にパドックは半分以上埋まっていて平日にも関わらず参加者は多そうである。
パドックで、今日一緒に参加する、BMWR1100Sに乗る旦那様、デイトナレーサーのHolyさん、そして梨塾や前回の茂原でもご一緒させてもらったCB400SFを駆るOldさん等に会い軽く挨拶を交わす。 
松千代以外、みんな上級のエントリーである。 
そういう松千代も、午前中の出来次第では午後から上級に挑戦しようかと密かに思っていたのであるが、朝一番に旦那様に「中級はメチャ混みですよ〜、危ないですよ〜、上級は空いていて走り易いですよ〜」等の誘惑の言葉にコロっと負けていそいそと上級に変更するのである。 4回目にして上級。 毎回参加する毎にクラスを上げてとうとう一番上まで来てしまった。 そしてこれが今までで一番の冒険だったのは言うまでもない。

1本目
さて、予想外の朝からいきなり上級である。
上級といえばまさに修羅場、刺すか刺されるかのドッグファイトが展開される恐ろしいクラスである。 しかも日祝日開催より平日開催の上級はレベルが高いと聞く。本当に大丈夫なのか? とベスト56秒フラットの松千代は怯えてスタート位置に付いた。 その時点でのベストタイムが比較的近い目の前にいるHolyさんの背中がお釈迦様の背中に見えてきた。 そしていよいよスタートかという寸前、中級で誰かがコケてオイル処理の為しばし待たされた。 そしていよいよスタート。
2コーナー、3コーナーと上級の連中はどんどん飛ばしていく。 まだ朝の冷気が残って路面温度も上がっていないというのにみんなどんどん飛ばすのである。 中級あたりだと、3週位してから飛ばし始めるのだが、上級はいきなり飛ばすのである。前のHolyさんに離されないように必死に付いていく松千代。 Holyさんもレーシングタイヤの002が冷えててグリップしないらしく、なんか走り難そうである。
そんなこんなでなんとか喰らいついて1本目終了。 終わりのほうで速いグループの旦那様やその他の猛者達にラップされてしまった。 パドックに戻りタイムを確認するとなんと前回のベストラップに近い56秒3が既に出ていた。 これは2本目以降に期待がもてそうである。しかし、速い連中は朝の1本目から既に53秒台で走っていた。さすが上級、恐ろしい世界である。
       
スタート前 松千代 Holyさん 旦那さん                松千代激走中       
2本目
二本目はガンガンに飛ばせば上級でも付いていけるのではと少し自信もつき、あまり緊張せずに望めた。 だが、それは大きな間違いだった・・・・・。
相変わらずスタート直後からみんな飛ばし始める。 なんとかついて行こうとするが見る間に離されてしまう。 1本目自分とあまりペースが変らなかった連中も軒並みペースアップした。 どうやら上級の猛者達は1本目は軽く流していたらしい。唯一頼みのHolyさんもなんかとても速くてどんどん離されてしまった。 そうこうしているうちに後ろから速い人達にどんどん抜かされていく。 ついて行こうとするが少しで離されてしまう。 松千代は今までモトブレイクではどのクラスでもそんなに抜かれまくることはなかったが今回は勝手が違った。 しかも途中で前輪を縁石に乗り上げてしまい、派手に前輪が振られて転びそうになってしまい、チキンが入ってしまった。結局速い集団にもラップされ、リズムに乗れないまま終了となってしまった。 タイムを調べると、56〜57秒台で周回していて、ベストは56秒090であった。 周りは軒並みペースアップしたにも関わらず、自分はあまりペースアップできていなかったのである。どうりで抜かれまくる訳だ。
タイム的には2本目で前回のベストタイムとほぼ同じタイムを出しているにも関わらず上手く走れなかったことで意気消沈の回であった。 前回のモトブレイクで一緒に走り、ベストタイムもほぼ同じOldさんもやはり56〜57秒台だったらしく、後続車を気にしてあまりリズムに乗れないようであった。 恐るべし上級。
     
前に置いていかれる松千代                    後ろから煽られる松千代  
3本目
午前中最後の3本目である。 2本目の不甲斐なさを挽回するため死ぬ気でHolyさんに喰い付いていくことにする。 Holyさんは2本目で既にベスト更新の53秒台を連発しているそうだ。 なんとか喰い付いていけばベストを更新できるだろうと思う。 スタートし、2週目に入り全体のペースがグンと上がった時、オフィシャルが赤旗を振っているのが目に入った。 全員スローダウンし、コースを周回するとなんと4コーナーの所で横倒しになったXJR1300に消火液をぶっかけている光景を目にする。 その横ではライダーが茫然自失状態で立ちすくんでいた。 どうやらコケて滑って火花がタンクに引火したらしい。 とても綺麗なオールペンしたXJRだったが、燃えてしまっては・・・・・・・・・。 かなりシュールな一幕であった。
結局この回は赤旗中断の後、終了となり、上級3本目は午後の最初になってしまった。 飯を食った後はいつもマッタリモードでタイムが出ないのでちょっと悔しい気がした。 

火花を散らし滑るXJRとライダー          燃えるXJR         消化液をかけられるバイク
そして昼食後の仕切りなおしの3本目。
この回から上級は若干空いてきた。 その代わり中級が激混みになっていたのでクラスを落とした人が数人いたのだろう。
いつも通りHolyさんの後ろについて出走を待つ。 Holyさんの前には旦那様、そしてその前には伝説のエイボン氏と超速い2人がいる。
スタートすると案の定この2人は物凄い勢いで飛ばし始め、あっと言う間にいなくなった。 前が大きく空いたHolyさんもどんどん飛ばし始める。 松千代もなんとか付いていこうとするが徐々に離され始める。 5周位してコーナー2個分位離されてしまったので追撃を諦め、とにかく自分のペースで頑張る。 そうするうちに4コーナーから5コーナーへの切り替えしでこの場所では今まで擦った事のない膝が接地し始めた。 そうするとリズムが出てきて、その後の苦手な右ヘアピンから右左のS字までスムースに走れる感じになった。 前は大きく空いているが、後ろから抜かれもしないで周回する。 自分的にはあまり無理してはいなかったし、タイムも出ていないだろうと思ったら、なんとずーっと55秒台で走っていたらしく、なかでもベストタイムは55秒143であった。
55秒143! やったベストを1秒近く縮めた!
しかもあまり無理してないのに! これなら後3本あるから目標の54秒台前半もいけると確信した回でした。 それにしても、左右のシリンダーヘッドを擦りまくりながら物凄い勢いで曲がっていく旦那さん、そして超個性的で独特なフォームで旧車のザッパーをまるで自転車のように操るエイボンさん、上級には物凄い漢たちがいる・・・・・・。
4本目
3本目に気を良くしていよいよ54秒台が見えてきた4本目。 スタートから気持ちよく飛ばすが今ひとつリズムに乗れない。 切り替えしでも膝を擦るが、今ひとつ乗れていない気がする。 最終コーナーでスピードを上げようと頑張るが、前輪が軽く振動し始めるのでコーナーリング速度が上げられない。 恐怖感はないがこれが良く言うチャタリングって奴かな〜なんて思いながら走行する。
結局55秒台でコンスタントに走るも54秒台には入れれず終了。
どうやらライディングのリズムが55秒で走るリズムになっているようだ。
あとは苦手なヘリポートの外側の右ヘアピンから右左のS字の進入。ここはホントに遅い。 ここはなんとかしないと54秒台は無理かも。
5本目
松千代はジンクスで最後の回は無理をしないので、実質この回が最後のチャンスである。 いつもこの回にベストタイムを叩きだしてきたので今回もこの回に期待である。しかし、いざ走ってみるとやはりリズムがおかしい。 全然乗れている気がしない。 しょうがないからメインストレートで頑張ってトップスピードを稼ごうとするが、120km以上どうしても出ない。 そうこうするうちに速いグループに追いつかれてしまい、次々とラップされる。 どうやら自分と同等で上級を走っていた連中が中級に移動したため空いたコースで上級の猛者連中が本領を発揮してきたようだ。55秒台でコンスタントに走る松千代に対して連中は明らかに1周3秒は速い。
結局頑張った割にはタイムが伸びず、55秒台を8ラップ刻むも、とうとう54秒には入れず終了となりました。 しかも途中から疲労からか左手の指が攣り始め、また前日に今日の事は何も考えずいつも通りガンガンにトレーニングした脚が痛み始め辛くなってきた。

結局6本目はパスし、今回のモトブレイクはこれにて終了。
休みながら自分がさっきまで走っていた上級の走りを見学する。 はたから見るとみんな恐ろしく速い。 特にこの6本目は自分も含め障害物化していた連中がいないためかほとんどの人が51秒台から52秒前半で周回している。 前回まで54秒後半がベストだったHolyさんもこの中で激走し、とうとう52秒0台のタイムを叩き出していた。やっぱりこれが本当の上級の走りなんだな〜と、自分はまだまだ実力的には中級の上なんだなと痛感させられました。

ベストタイムは55秒143でした。 ベスト更新は出来ましたが今まで2秒づつ更新してきたのが、ここにきて1秒になってしまった。
1回目:1分00秒
2回目:58秒1
3回目:56秒0
4回目:55秒1
でも、前回56秒0がベストだったと言っても実は56秒台は2ラップしかなかったし、57秒台を入れても12ラップだったのが、今回は55秒台が18ラップもあった。 これは確実に実力はついてきていると思えるので、次回以降に期待である。
Holyさんのケースもあるので、やはり自分よりも速い人だらけのクラスで揉まれないことには速くなれないと思う。 中級であれば速いグループでバシバシ抜いて楽しいかもしれないが、でもやはり上級で走ってこそレベルが上がると思う。 上級の猛者達には障害物化して悪いかもしれませんが、でも次回はもっと速く走れると信じて頑張らなくては。 松千代の挑戦は始まったばかりである。
今後の課題
・メインストレート:もっと速度を上げる。120km以上。
・1コーナー:しっかりブレーキングして倒しこみを鋭く。右膝を擦る位に。
・2コーナー:立ち上がりでもっと開ける。
・4〜5コーナー:4コーナーの内側の縁石を使う。
・右ヘアピン:しっかりブレーキングして倒しこみを鋭く。
・S字:右ヘアの立ち上がりからの繋がりがとにかく遅すぎ。ダメダメ。
・左ヘアピン:ラインが判ってない。 次回速い人のラインを参考にしよう。
・最終の進入から最終コーナー:もっと看板に向かって直線的に加速し、ガツンとブレーキをかけ、鋭く倒しこむ。立ち上がりはもっと開ける。
・全体:もっと加速、ブレーキングをはっきりさせてメリハリとリズムのある走りをする。