茂原モトブレイク   飛翔編
平成18年4月15日(土)
さて、今年に入って2回目、通算3回目となる元ブレイクの参加です。 今回の松千代の目標は、

@前回58秒2だったタイムを2秒縮めること。
A中級の上クラスで、置いていかれずに付いていくこと。
B未だTuonoでは擦れない右膝を擦れるようになること。
Cコケずに楽しむこと。

以上です。 こうして見るとC以外は結構難しい課題です。

さて、いつも通り朝の5時に起床し、手早く準備をして裏の駐車場の愛車を出しに行きます。 が、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここで思わぬトラブルが発生!!


なんと、後輪がパンクしてペシャンコに・・・・・・・・・・・・・・・。
状況が飲み込めず、しばし呆然とする松千代。

数分し、正気を取り戻し、取りあえず待ち合わせをしている、K君に電話を入れ、先に行くように伝える。 次に、パンクの状況を見極めるべく、タイヤをチェックする。 が、・・・・何も見つからない。 まだ早朝で薄暗いため、良く見えないので、もう一度目を凝らして良く見ると、あった。 非常に小さな釘の頭が少し顔を覗かせている。 随分としっかりと刺さっているのでもしかしたら空気の漏れも極少ないかもしれないと思い、取りあえず、携帯用ポンプでタイヤに空気を入れる。 思ったとおり空気を入れてもほとんど漏れない。 これなら少しなら走っても大丈夫だと思い、万が一のことを考え、3.0kg程空気を入れ、出発する。 既に6時を回っていた。 
こんな早朝ではバイク屋はどこも開店していないので、茂原に向かいながら空いているガソリンスタンドに片っ端から止まり、パンク修理が出来るか聞いて回った。 答えはどれもNG。 多分めんどくさいのだろう。
仕方なくそのまま茂原へ向かう。 特に問題も無く茂原市に入り、いつも利用するエッソのセルフスタンドに入り給油する。 とても愛想の良いお兄さんが働いていたので、駄目元でパンク修理について聞くと、あっさりOKとのこと。 手早くパンク修理をしてもらった。 やはり都会の人は冷たいね〜。
で、スタンドの兄ちゃんと松千代のやり取り。

兄ちゃん「これでツーリングで家に帰るまでは大丈夫だよ。」
松千代 「えっつ、・・・・・これから茂原ツインサーキット行くんですけど。」
兄ちゃん「えっつ、・・・・これでサーキット走るの? 大丈夫かな〜?」
松千代 「駄目なんですか?」
兄ちゃん「多分大丈夫だと思うけど、出来れば止めといた方が・・」
松千代 「ちょうどタイヤのやや右側なんで、茂原なら左ばかりだから大丈夫。」   という感じのやりとりの後、茂原へ旅立つ松千代であった。

予定より30分遅れで茂原サーキットへ到着すると、急いで走行準備にかかる。     
今日は天気予報が直前まで悪かったせいか、参加者が非常に少ない。 が、しかし、松千代の走行する予定の中級の上クラスだけは満員御礼であった。
今日の茂原は、天気は良いが、冷たい風が強く、ツナギに着替えるのをためらう程寒い。 加えてコースには強風により細かい砂が至る所に舞っていて、とても滑りやすい状態である。
    
  
1回目
今回は中級の上へのエントリーのため、走行まではしばし時間があった。 最初の初級クラスと中級の下のクラスの走行を見るが、路面が滑りやすいらしく、全体的にペースが上がらない。 そしてあっという間に自分のクラスの番が来た。 今回このクラスには、仕事先のバイク好きの大学生K君、いつもサーキットで一緒になるHolyさん、あと去年の梨本塾で同じクラスを走り(ぶっちぎられたけど・・・)顔見知りになったYさん、とFさん、これも良くサーキットで顔を合わせるKタロさん等知り合いが多く(全員自分より速い人達だが)とても楽しみである。
さて、1回目はまず慣らしということで、中盤あたりにポジションを取り、コースインする。 2週目の右ヘアピンでいきなり梨塾の知り合いのYさんがコケしまった。やはり路面は滑りやすいようだ。  さすがに中の上は速く、前回、前々回のように前が詰まることはない。 それどころかちょっと気を抜くとどんどん離されてしまう。 こうなるとタイヤの事やコースの事も忘れ、とにかく離されまいとくっついて行く。 そのうち最終の左と2コーナーで膝を擦り始めた。 1回目から膝を擦るなんて今までにないことで、きっとかなりペースが上がっているのだろうと思う。 そうこうしているうちに1回目が終了。
終始前が詰まることもなく、また抜かれることもなく終わり、今までに無くとても走り易いと思った。 タイムは、58秒771が出ていた。 後ほどタイムシートをチェックすると最初の4週以外は全て59〜58秒台であった。 1回目から前回のベストに近いタイムが出ていたので、これは期待できるかも。 やはり速いクラスはイイね。

      松千代              Kタロさん               Fさん               K君      

  Yさん
2回目
2回目は、若干前の方にポジションを取る。 1回目はまだみんなペースが上がっていないせいか、なんとかついて行けたので、ちょっと自信がついたからである。 この回も最初の3週位はゆっくり目のペースで走り、前のみんなが飛ばし始めるが、松千代は慎重にペースを上げていくので、徐々に離される。 そうこうしているうちに後ろから2台のネイキッドに抜かれてしまった。 ハッとして松千代も飛ばし始めるが、前の2台のペースが若干松千代より遅く飛ばせない。 しかも極端に遅い訳でもないので抜かす事が出来ない。 そんなこんなで数週しやっと最後に最終の立ち上がりで抜いて飛ばし始めるが、すぐにチェッカーとなった。 この回のベストラップタイムは、最後の週に出した、58秒290であった。 その他は1分台と59秒台ばかりなので、この回は失敗であった。 2回目にして前回のベストタイムと同等のタイムを出していながら、まだまだ行けたのにと残念な回であった。
 
3回目
2回目の失敗を踏まえて、この回は自分より速いK君の後ろにくっついて走ることにする。 K君は既に先の回に56秒台を出しており、彼についていけば松千代も57秒台位は出るだろうと思う。 なんとも他力本願であるがまあ良しとしよう。
スタートから、K君に喰らい付いていく。 さすがに彼は速く、気を抜くとすぐ離されてしまいそうだ。 ただ、数週するうちに、自分の下手なセクション、また上手いセクションが分かってきた。 自分の場合、最終コーナーと立ち上がってから1コーナーへの飛び込み、また2コーナーから3コーナー、S字と速く、前との差がグッと縮まるが、後半セクションの右ヘアピンからS字を抜け左ヘアピンまでとヘアピンを立ち上がってからのS字が遅いらしく、離されてしまう。 この遅いセクションを攻略できれば飛躍的にタイムが縮められると思う。 K君につかず離れずを繰り返しているうちにかなり景気良く左膝を擦りまくるようになってきた。 特にいままで擦ったことの無い3コーナーやS字でも膝を擦るようになった。 最終なんかは最初から最後まで擦りっ放しで、まるで3点支持で走っているような感じだ。 確かにこの状態だと、全く恐怖感を感じる事がないので、最終のスピードがかなり上がったことだろう。こうなるととても楽しくってタイムよりも膝擦りの快感のためにコーナーを速く抜けるようになっていた。 満足の3回目が終わり、タイムを見てみると、なんとベストが57秒054。 目標の56秒台まであと少しである。 これ以外でも終始57秒台で走っていた。 前回のベストを1秒2更新である。 これなら午後に56秒台の期待がもてる。 あとは後半セクションを如何に上手く走るかが課題である。
4回目
午前の57秒054に気を良くして、昼食も皆で楽しく食べ、午後最初の走行である。昼休みの時に、上級で走っているとても速いミレRに乗っている人に、後半セクションの走り方について色々とアドバイスを受け、午後に試してみようと思う。 いつものことであるが、午後の昼飯食べた後の1発目はみんなマッタリしてて飛ばさないのである。 御多分に漏れず、松千代もマッタリ走行で行くが、途中コース上に舞っている細かい砂に後輪が乗ったのか、3コーナーでいきなり後輪がズルッと滑り、ちょっと焦ってしまった。 恐怖感が消えないまま、走行し、徐々に慣れて飛ばせるようになったと思ったらチェッカーで終了。 タイムは最後の2週が57秒台前半だった。膝もほとんど擦らず、あまり頑張らずに57秒台前半が出たのは、やはり後半セクションが改善されたからであろうか。 次が実際最後のタイムアタック(松千代はジンクスとして最後の走行枠は無理をしないので)となるので、良い手ごたえである。

アドバイスをくれたミレRの人 とてもカッコいいです。
5回目
いよいよ松千代の本気タイムアタックの回である。 この回だけは転倒を恐れず、ガンガン行こうと思う。 なんとしても目標である56秒台を出さなくては。 この回は真ん中よりちょい前位の場所で、あきらかに自分よりタイムが速そうな人達の後ろについた。スタートすると前の集団はすぐにペースをあげて行くが、松千代は慎重にペースアップをする。 そうして松千代が飛ばし始めようかと思った時、またしても1台前に行かれてしまった。 これはいかんと思い、猛然と飛ばし始める。が、前の人もなかなかに早く抜けそうで抜けない。 しかし、数週すると松千代の方が最終コーナーのスピードと1コーナーの侵入速度が速いことがわかり、無理せず最終コーナーでパスする。 パスすると前はクリアーなので、猛然と飛ばし始める。 苦手の右ヘア、S字と結構上手く走れるようになってきた。 最終前のS字もアクセルを戻さず、加速しながら抜けられるようになった。 最終やストレートではメーターにテープを貼っているため何キロ出ているのかは分からない(分からない方が、恐怖感がないので)が、かなり出ているようだ。 思いっきり気持ちよく走って、でもまだかなりマージンを残しながら走ってこの回は終了。 タイムをチェックすると、




なんとベスト
56秒071が出ていた。 ベスト更新である!



しかもその後も56秒177が出ていたのでまぐれではない。 やった!目標達成である。 前回のベストタイムからなんと2秒2も縮めたのである。 このタイムは中級の上でも速い方であり、やっとTuonoを乗りこなしてきたと実感が湧いてきた。 まだまだ最終コーナーや1コーナーの進入ではマージンがあり、もう少し詰められそうなので、55秒台、いや55秒切りも見えてきた。未だ右の膝は擦れずじまいだが、それは今後トミンにて特訓すれば良いと思う。 取りあえず今日の目標は達成である。 
おまけの6回目
もう十分目標タイムも出したので、最後はまったりと締めようと思う。 午後から参戦した顔見知りの方のR1の後ろについてスタートし、とにかく彼の後ろについて走ろうと思う。 R1はさすがにコーナーの立ち上がりが恐ろしく速く、ストレートも滅法速いので、そこそこ速い人に乗られると滅多なことではTuonoでは抜けない。 ただ、ツインのトラクションのおかげか、コーナーリングスピードは自分に分があるようで、上手くすれば最終コーナーや1コーナーの進入で抜けるかもしれない。 そんなことを考えながら後ろにつかず離れずで周回を重ね、最終で少しはらんだのを機に一気にインから抜いた。 その後、自分のペースで飛ばし始めるが2週程でチェッカー。 タイムを見ると最後の2週で57秒台前半が連続して出ていた。 もう無理せずにコンスタントに57秒台や56秒台が出せるようになったようなので、次回からは55秒台、ひいてはコンスタントに55秒を切れるようになることが目標だろう。 そうしたら、いよいよ恐ろしい上級の世界に挑戦である。 はてさて、それはいつのことになるやら・・・・・・・・・。