梅雨入り前のまったりツーリング  IN 軽井沢、志賀・草津
日時: 平成16年6月5日(土)
コース: 練馬→R254→佐久→軽井沢→浅間記念館→志賀・草津道路→白根山(湯釜)→湯田中→松代→更埴→長野自動車道→韮崎→塩山→R411→奥多摩→青梅街道→練馬
今日は久しぶりの晴れの土曜日で、しかも予報では来週から梅雨入りとのことだったので、 久しぶりにツーリングでも行くことにした。
本当は、また奥多摩周遊へライディングの練習へ行きたかったのだが、まだ脚の筋断裂が完治していないのでスポーツライディングは痛いのである。

で、今回のツーリングの目的はだが、

@軽井沢へ行って、「軽井沢シンドローム」の舞台であ る喫茶店「ら・くか」のモデルである「古月堂」に行くこと。
A前回休館だった、「浅間記念館」に行くこと。
B志賀・草津道路を走って、湯釜を見ること。
の3つである。

さて、当日の朝は5時に起床し、5時半に出発。 前回と同様のルートで、R254をひたすら走って佐久に向かう。 このR254、下仁田を過ぎたあたりから結構楽しいワインディングになる。 ループ橋が10個位連続してるし、景色も最高である。
10時半過ぎに佐久に到着。 そこからR18で一路旧軽井沢銀座方面へ。 
最初の目的地である、「古月堂」は、旧軽銀座と軽井沢駅の間にある小さな喫茶店である。

この喫茶店、なりは小さいが、知る人ぞ知る漫画「軽井沢シンドローム」の中で、主人公達が溜まる喫茶店「ら・くか」として書かれている所である。 軽シンファンとしては一度は訪れておきたい場所なのである。
店内は、やはり狭いが、壁という壁一面にここを訪れたファン達が残していったメッセージや写真などが貼られていた。 中でも目に付いたのが、軽シンの原作者、たがみよしひさ先生の写真パネルと、ウルトラセブンに出てきた地球防衛軍の特殊車両「ポインター」の写真である。 ポインターの写真はその感じから、当時軽井沢にロケに来た時に撮ったような写真であった。
松千代はスパゲティーのランチを食べながら、しばし軽シンの世界にひたりました。

古月堂の前にて

古月堂の中

古月堂の中

腹ごしらえを済ませ、次に向かうのは前回3月に来た時は冬季休館中だった「浅間記念館」である。
R18を小諸方面へ戻り、中軽井沢で右折して峰の茶屋から浅間牧場へ。そこで左折して4km程行くと浅間山の麓の博物館へ到着する。
浅間記念館は、浅間火山博物館の施設内に隣接して立ててあり、共通の入場券で入れる。 せっかくなので火山博物館も見学してみたが、これがなんともつまらなかった。 早々に切り上げ、目的の浅間記念館へ。
浅間記念館は、ここ浅間山の麓が日本のモーターサイクルレース発祥の地というのを記念して建てられたもので、主に昔のバイクや、当時の浅間火山レースの資料や写真などが展示してある。 中でも目玉なのは、昔の親父さんの憧れ、陸王のプロトタイプの実車が展示してある。 旧車ファンの方にはこれを見るだけでも300円の入館料を払う価値があるだろう。 松千代は「汚れた英雄」フリークなので、どちらかというと旧車よりも、浅間火山レースの写真等に興味があったので、結構楽しめた。

浅間記念館入り口

プロトタイプ陸王

BSA

モナーク

館内


     館内
浅間記念館を出ると午後2時を過ぎていた。 急がないとこの後のコースが大変である。 
次なる目的地は、雄大な志賀・草津道路を通って白根山の湯釜を見学する事である。
志賀・草津道路は車では何度か通ったことがあるが、その度に一度バイクで走りたいと思った場所である。
草津へ抜け、そこから志賀・草津道路へ。 どんどん標高を上げていき、森林限界を超えると景色が一変する。
さすがに晴天の土曜日だけあって道は車やバイクで混んでいた。おかげでゆっくりと景色を堪能しながら走れた。 身体に感じる気温は刻々と変化するし、所々で独特の硫黄臭がたち込めていた。 これらは車では決して味わえない。やはりバイクが最高である。
かなり登ると、景色が一変し荒涼とした火山の姿が見えた。 白根山である。 この山の火口が、湯釜と呼ばれ何ともいえないエメラルド色の水?をたたえているのである。 
湯釜へ行く駐車場は車で一杯であったが、バイクの駐車スペースは余裕があった。 駐車料金100円を払いバイクを止め、歩いて湯釜へ。 徒歩15分程である。
湯釜への道は観光客が一杯で遠くから見ると蟻の行列のようだった。 一汗かく頃に湯釜へ到着。 確かになんとも形容し難い色をした水?を火口にたたえた、とてもダイナミックな景色であった。

駐車場から湯釜方面を見る

これが湯釜

湯釜から駐車場方面を見る

湯釜を後にするともう既に3時半を過ぎていた。
急がないと今日中に帰れないかもしれないと思い、早々に出発。 万座、志賀を抜け、湯田中へ。 このワインディングがとても楽しかった。 低、中、高速コーナーが50数個、それぞれ番号が振られていた。 今度怪我が直ったらそれなりの装備で走りに来たい。
湯田中を抜け、市街地へ。そこから県道?403号で松代を目指す。 途中渋滞にはまったりしながらも松代へ到着。 この時点で5時近かった。 時間があれば松代城や川中島古戦場などを巡りたかったが、今回は諦めた。 当初の予定ではひたすら下道で、松本、諏訪、甲府と抜けるつもりだったが、時間的にも肉体的(強烈な肩こりとケツの痛み)にもかなり辛くなってきたので、諦めて更埴から長野自動車道を使うことにした。 長野自動車道で一気に勝沼まで行ってそこからR411で奥多摩を抜ける予定だったが、バイクのトリップメーターが300kmを超えいい加減ガス欠になりそうだったので、韮崎で一般道へ降り給油をした。 満タンにして16L、まだ2Lも残っていた。 燃費にすると18.75km/Lと今まででは一番の好燃費だった。 給油を終え、R20で渋滞する甲府を抜け、塩山市に入ったのが、9時前だった。 昼のスパゲティー以来何も食べていなかったので塩山市のコンビ二で軽く腹ごしらえをし、これからの夜の柳沢峠越えに備える。 気温もかなり下がってきており、メッシュジャケットではとても寒いので、携帯用のナイロン製のオーバージャケットをその上から着込み、グローブも冬用に換えた。
さて、夜の柳沢峠超えは、とにかく真っ暗で怖かった。 スモークシールドも手伝って、コーナーでは目の前しか見えないのである。 前に車が走ってくれればラッキーなのだが、何故かみんな道を譲ってくれるので結局暗闇を走るはめになってしまった。 しかも気温が13度と結構寒い。 途中有名な心霊スポットである、花魁淵も通過せねばならず、なかなか怖い思いをした。
10時過ぎにようやっと奥多摩湖の大麦代駐車場に到着したが、真っ暗で、駐車場にはカーS●Xでもしているカップルの車が数台止まっているだけだった。

夜の大麦代駐車場

真っ暗

大麦代から先は街路灯もあるし、通いなれた道なので気楽に走れた。 途中青梅で古本屋に寄ったり、腹が減ったので遅い夕食を焼肉屋でとったりして家に到着したのがなんと翌日の0時半であった。

今回の総走行距離は、627km。 途中100km位高速を使った以外は全部下道であった。 梅雨入り前の走り納めとしては完璧だったが、首周りの神経痛による酷い肩こりと強烈なケツの痛みに耐えながらのツーリングはかなりつかれました。