Tuonoで 100マイルブレンドを飲みに行こう
平成16年3月13日(土) 
行程:練馬⇒R254⇒東松山のサンクス(合流)道の駅神川道の駅下仁田佐久おぎのや⇒R18⇒旧軽井沢 茜屋珈琲店⇒R18⇒R146⇒浅間火山博物館⇒R146⇒R18⇒高崎⇒R17⇒道の駅岡部⇒練馬
文字は休憩場所             
今度の週末はどこに行こうかと仕事をしながら考えていた。 奥多摩は先週行った。 箱根もその前に行った。どこか良い所はないものか。 そうだ、昔良く行った旧軽井沢にある珈琲屋さんに行こう。 何と言っても松千代がコーヒー好きになったのは、ここのコーヒーを飲んでからだった。 軽井沢まで東京からだとだいたい100マイル(160km)の距離なので、松千代は勝手に、

「100マイルブレンド」

なんて呼んでいるのである。ここ数日の暖かさで軽井沢でも凍結はないだろう。などど仕事もせずに考えて、今回は軽井沢に決定。
当日の朝は4時に起床し、5時には出発。 外はまだ真っ暗だったが、何と言っても軽井沢は遠いし、しかも今回はお金がないので下道のみで行かなければならないため早めの出発とあいなった。

いざ出発!真っ暗です

外は真っ暗だが、気温はそんなに寒くない。 星が綺麗に輝いていて、天気が良さそうでワクワクする。 
今回は、最初はソロで行く予定だったが、
幼馴染のGがやはり休みでツーリングへ行くというので同行してもらうことにする。 Gは最初は海方面へ行くつもりらしかったが、今回は半ば無理やり誘ってしまった。 

さて、真っ暗な中、環七からR254(川越街道)へ。 このままR254をただひたすら走っていくと佐久に着く。 R254を走りながら携帯のメールでGに連絡を取りながらゆっくりとTuonoの鼓動館を楽しみながら走っていく。 Gは起きたばかりらしいので、追いつくには時間がかかりそうなので、途中ドトールでコーヒーを飲んだりしながらのんびりとR254を下っていく。 
東松山を過ぎたあたりで、どうやら20分遅れで付いて来ているようなので、サンクスで休憩がてらGを待つことにする。
実は、このサンクス、

これが問題の
サンクス

何故か道の向かい側にもサンクスがあるのである。 

同じオーナーなのであろうか? サンクス本社は文句を言わないのであろうかなどと考えざるをえない。
20分程コーヒーを飲みながら待っていると、独特のツインサウンドを響かせながらGのW3が駐車場に入ってきた。 WとTuono、こうして並べて見ると同じツインのバイクなのだが、あまりにもデザインが違うので面白い。 記念に写真を数枚撮って出発。

前から

横から

走っているG
無事に合流を済ませ、一路佐久に向かう。 途中道の駅(神川、下仁田)に寄りながらR254を下っていく。

道の駅神川

道の駅下仁田にあった巨大ヒノキ

下仁田を過ぎるとR254は山岳路となる。 無数のループ橋を渡りながらどんどん高度を上げていく。 この道は景色も良いし、バイクで走ってとても楽しい道であった。 
時間も1時を過ぎ、お腹も空いてきたところで、佐久に到着。 かなり気温が下がったはずだが、天気が良いのであまり寒くない。 佐久には、佐久インターの近くに釜飯で有名な
「おぎのや」があるのでそこで昼食を取ることにする。 食べるのはもちろん、峠の釜飯である。 900円と少々お高めだが、名物だし、釜飯の釜も持って帰れるのでまあ、良しとしよう。

おぎのや駐車場

名物峠の釜飯
釜飯を食べ、おぎのやを出発する。 次の目的地は、星野温泉ホテルの敷地内にある、二輪車博物館である。 いまから6年位前に一度行ったことがある個人でやっている博物館で、BSA,AJS、MV等の旧車のコレクションから、RG500やKR500のワークスレーサーまで展示してある、マニアには垂涎の博物館である。
しかし、今回行ってみると、星野温泉ホテルが完全に取り壊され建て直し中とのこと。 もちろん博物館も跡形もなくなっていた。
残念。
気を取り直して、今回のツーリングのメインである、旧軽井沢にある
「茜屋珈琲店」へ。
旧軽井沢の旧軽銀座は、時期外れにも関わらず、人出が多かった。 茜屋珈琲店は旧軽銀座のはずれにあるので人波をよけながらTuonoを走らせる。 そして特徴的な黒い店がまえと看板が見えてきた。
店に入ると中は空いていた。 店内も黒が基調の内装で、カウンターの上には無数のコーヒーカップが吊るされている。 カウンターに座り、コーヒーを注文すると、おもむろに頭上のカップを取り、お湯で温め始めた。 一方でコーヒー豆を挽き、ろ紙にのせ、熱湯を注ぐ。 えもいわれぬ良い匂いがたちこめる。 コーヒー1杯700円とちょっとお高めだが、 コーヒーも美味かったし、一緒に出された水が冷たくって美味しかったから、まあいいか。

旧軽観光センター

茜屋の前で

これが100マイルブレンド
茜屋を出て、このまま帰るのはつまらないので、Gの提案もあって、「浅間火山博物館」へ行くことにする。
G曰く、浅間火山博物館に、浅間記念館という、浅間火山レースの記念館があり、そこに様々なマニア垂涎の旧車が展示してあると言う。 浅間火山博物館へは、R18を中軽井沢へ戻り、そこからR146で峰の茶屋から浅間牧場へ抜け、そこを左折して4km程行くとある。 R146を峰の茶屋へ向かうと、道はどんどん登っていき、それに応じて気温も急激に下がってきた。 軽井沢では7℃位あったのが、峰の茶屋では2℃。 道の横には雪が見えてきた。
手が千切れる程寒い。 まるでこの間の富士箱根ツーリングの時のようだ。
さらに進んでいくとかなり雪が積もっていて、路面にも雪がちらほら見えてきた。 ここまで来て引き返すのもなんなんで、慎重に走りながら浅間火山博物館へ。
途中あまりにも浅間山が雄大に見えたので、停車して写真を撮った。

浅間火山博物館へ到着すると、駐車場には車が一台も止まっていなかった。 嫌な予感を感じつつ、バイクを止め博物館入り口へ歩いていくと、

「3月31日まで冬季休館」だと。

残念。 しょうがないから記念に写真を撮って帰路に着くことにする。4月になったらまた来よう。

浅間山をバックに

浅間記念館

浅間火山博物館の駐車場

時間は4時近くだったので、本来なら上信越道と関越を通って7時には帰宅と行きたいところだが、お金がなく下道オンリーなので、R18を高崎まで行くことにする。 途中有名な旧碓氷峠を通った。
旧碓井峠は、非常に道幅が狭く、また浮き砂が凄いので、とてもバイクで攻める気にはならなかった。 それにTuonoのオドが220kmを超えていて、ガス欠の恐れも出てきたので、もっぱら経済走行に徹した。 碓井峠に入る前にガソリンを入れれば良かったのだが、碓氷峠の上と下ではガソリン代がリッター10円近く違うので上で入れる気にならなかったのである。

碓井峠にある200個近いコーナーを次々に抜けていくと、突然目の前にレンガ作りの橋が見えてきた。 昔の線路の跡である。 結構有名な観光スポットらしく、道端に車が数台止まって写真を撮っている。 廃墟マニアでもあるGが黙って通過するわけもなく、松千代達も停車して橋に登って見た。

鉄橋の上から

トンネルもある

トンネルの中
レンガ橋の上に登ると結構な高さである。 なるほど橋げたに花束と線香が沢山置いてあった訳だ。 今でもここから飛び降り自殺をする奴がいるのであろう。 トンネルの中は照明で照らされて入るが薄暗くって不気味である。 廃墟好きのGは平気で一人でどんどん先に行ってしまった。

5時過ぎにレンガ橋を出発し、一路高崎へ。 安中の手前あたりから渋滞気味になってきた。 Tuonoの重いクラッチがこたえてくる。
渋滞にはまりながらようやく高崎へ。 そこからR17で一気に東京へ戻るのだ。 

ところがR17も入るなり渋滞・・・・・・。 

看板には、「東京125km」・・・・・・・。

7時半になってへろへろになりながらやっと、道の駅岡部に到着。 しかしまだ、東京までここから85kmもあるのである。
結局、途中夕食を食べたりもしたが、家に到着したのが11時40分。 なんと約19時間のツーリングでした。

今回の走行距離: 401km 平均時速:45km
今回の燃費: L/15km

そうそう、今回のツーリングで我が松千代号は無事1500kmの慣らし運転を終了いたしました。 次のツーリングから全開です。

翌日洗車を終えピカピカになった松千代号