ラジアルポンプマスター取り付け キャリパーオーバーホール クーラント交換 クラッチフルード交換
平成19年10月20−21日

今日の松千代ファクトリー
今回は、以前より取り付けたかった、ブレーキのラジアルポンプ化と、ついでに4年近く使っているキャリパーのオーバーホール、そして来年1月の車検に向けてクラッチフルードと冷却水の交換も行いました。 ご自分でこれらの作業をやろうと思う物好きな人のため、以下に作業手順を載せます。

注意:以下はあくまでプロではない松千代のやり方ですので自信の無い方は迷わずプロに任せましょう。 参考にする場合もご自身の責任において行ってください。 これによる損害等は一切関知致しません。
冷却水交換
まず、車体左側のカバーを取り外し、リザーバータンクを外して中の冷却液を抜きます。 サービスマニュアルには「取り外して」と書いてあるのですが、チューブは付けたままボルトのみ外して傾ければOKです。
次にフィラーキャップを外します。
ラジエターの下にあるドレンボルトを外し、冷却液を抜きます。
ドレンボルトのワッシャーを無くさないように。
このように抜きます。 片方抜けたらもう片方のラジエター(TUONOやミレは左右分割式)からも同じように抜きます。
それから、車体右側のウォーターポンプの下にあるドレンボルトも外し冷却液を抜きます。 マニュアルの順序は、ウォーターポンプの
ドレン⇒左右ラジエターとなってますが、どっちが先でも問題ないと思います。
ドレンボルトを外したまま、水道水の流水でフラッシングします。 各ドレンから勢い良く噴出する水がきれいになるまで行います。
その後、仮にドレンボルトを古いワッシャーのまま締めて市販のラジエターフラッシング剤を入れ、エンジンをかけてラジエター内を洗浄します。 10分位暖気又は近所を走り回ったら、もう一度ドレンボルトを外し、フラッシング剤を抜いて、再度流水で洗浄します。
洗浄し終わったら、今度は各ドレンワッシャーを新品に交換して規定トルクで締めます。 リザーバータンクも取り付けます。そしていよいよ新品の冷却液を注入します。
松千代が今回選んだのは、ワコースのヒートブロックプラスっていうクーラントです。 これはレース用冷却液ヒートブロックのストリートバージョンで、優れた冷却効果が期待できるそうです。 
ちなみにこれから冬ですが何か?
オーバークールになりそうですが何か?
まあ、冬はほとんど走らないから問題ないですね。 
空気がなるべく入らないようにゆっくりクーラントを注入していきます。目一杯入ったら、リザーバーにもマックスまで入れます。 その後暖気又は近所を走り回ってエンジン冷えたらフィラーキャップを開けて減っている分を継ぎ足して作業終了。
キャリパーオーバーホール
次に、4年間酷使したキャリパーのオーバーホールです。 今回はラジポンを装着するのでブレーキラインやフィッティングも総とっかえしますので全部外します。

注意:ブレーキは重要保安部品です。整備はプロに任せるのが無難でしょう。
バンジョーボルトを外しキャリパーを手術台に載せます。 今回はいつもの清掃+もみだし作業ではなく、完全にキャリパーを分解します。注意点は、キャリパープラケットから外す前にキャリパーのボルトを全て緩めておくということです。取り外してからでは緩められません。
これがブレンボのキャリパーオーバーホールキットです。 ブレンボジャパンはパーツで出してくれないので、松千代はネットで探してあるショップから購入しました。 写真で1キャリパー分で、2800円位です。 内容は、34mmのオイルシールとダストシールがそれぞれ2組、30mmのオイルシールとダストシールがそれぞれ2組、あとアッセンブルオイルと説明書です。
箱から出したシール類をアッセンブルオイルに漬けときます。
キャリパーを分割したら、ピストンツールを使ってピストンを抜き、ダストシールとオイルシールをピックツールか精密ドライバーのマイナスかなんかで引っ掛けて取り外します。オイル経路にある小さなOリングも無くさないように取り外します。
キャリパー本体、ピストン、ボルト類等を中性洗剤又はアルカリ性のクリーナーにドブ漬けして歯ブラシで汚れを落とします。 松千代は外国製のアルカリ性クリーナーを10倍に薄めて使いましたが、汚れは凄く落ちるのですが、素手で作業したら手の皮がガサガサになりました。 ゴム手袋して作業した方がイイですね。
洗浄後は乾いたタオルで各パーツの水気を十分に拭き取って乾燥させます。 松千代は乾いた後、念のためパーツクリーナーで全体とオイル経路を吹いておきました。 次に十分にアッセンブルオイルを使いOリング、ダストシール、オイルシールを組み込みます。 組み込む時はシールが捩れて入らないように注意して作業します。
その後ピストンにもアッセンブルオイル又はブレーキフルード、又はシリコングリスを塗布してゆっくりと挿入します。
挿入した後はみ出た余分なオイルを拭き取り、キャリパーを合わせてボルトを仮止めします。 
本締めはキャリパーを取り付けてから規定トルクで締めます。
今回のオーバーホールに合わせてパッドピンをステンレス製に変更しました。 また、パッドもRKのメガアロイXとか言うのに変更しました。
実は途中で日が暮れてしまい、スポットライトを導入して作業していたのですが、蚊の攻撃も激しくなってきたのでこの日はここで作業中断。 あとは翌日にやることにしました。
さて、一夜明けて仕切り直しです。
これがオーバーホール完了状態の左右キャリパーです。
あとは取り付けてエア抜きをするだけです。
でもその前にラジポンを取り付けないと。
リアキャリパーも一応分解清掃しました。 リアは松千代はほとんど使わないのと、購入して2年目位に一度クレームで新品に換わっているのでシール類はそのまま使いました。
ラジアルポンプマスター取り付け
いよいよお楽しみ、今回のメインディッシュであるブレンボラジアルポンプマスターシリンダーの取り付けです。
今回取り付けるのはブレンボ19×18のラジアルマスターです。
19×20の方がストロークが少なく初期からガツンと効くようになるらしいですが、松千代はコーナー進入でトレールブレーキング(ブレーキを引きずりながら進入する)を多用する乗り方なのでストロークがあり、コントローラブルな19×18を選びました。
写真は取り外した純正マスターとラジアルマスターです。 
ラジアルマスターを仮止めしたところです。
ラジアルマスターをTuonoに取り付けるには、
@ラジアルマスター本体
Aリザーバータンク
Bリザーバータンクステー
Cリザーバーチューブ
Dミラーホルダー
Eブレーキスイッチキット
Fブレーキホース
Gバンジョー3つ、バンジョーボルト3つ、3WAYジョイント1つ
Hブレーキフルード
以上です。
ブレーキホースの取り回しです。
左:純正、右グッドリッジ・ビルドアラインで組んだホース。
見て判るように適当に実測して買ったらちょっと短めになっちゃいました。 ジョイントからマスターまでは将来セパハンに換装するのを見据えて意識的に純正より短めにしたのですが
これでは結構きついかも。参考までに松千代が買ったのは、マスターから3WAYジョイントまでと右キャリパーまでが360mm(400mm)、左キャリパーまでが480mm(510mm)でした。 もし、Tuonoでアップハンで使うなら各ホースもう一サイズ長いのを買うことをお勧めします。
バンジョーはマスターが20°アングル、各キャリパーは45°アングルです。
バンジョー、バンジョーボルト、及び3WAYジョイントは少々高いですが全てステンレス製にしました。 アルミ製は耐久性が悪いのと割れたりするらしいので止めました。
ブレーキラインをロワーブリッジで留めるところは純正と同じでOKでした。 ただ、そのままだと接合部分が純正より太いため付かないので写真のように多少削ってつけました。
ハンドルを一杯に切るとラジアルマスターが若干アッパーカウルに干渉します。 ラジアルマスターが干渉するというより、マスターの下部に取り付けたブレーキスイッチが干渉します。 ただ、ハンドルロックは十分にかけられるので問題無いです。
スイッチといえば、松千代はモリヤマエンジニアリングのスイッチキットを使ったのですが、配線を少し加工する必要があります。
まず、純正のスイッチは2本の配線がカプラーに繋がってます。対してスイッチキットのは赤、青、黒の3本配線があります。 で、まずスイッチの配線全部にギボシを付けます。純正スイッチのカプラー部から20cm位で配線を切りこちらにもギボシを取り付けます。 それからカプラーを接続し、3本の配線をカプラーからの2本の配線に色々と繋げてみてブレーキが点灯する組み合わせを見つけます。 やってみると青の配線は使わないので根元から切断し収縮チューブで絶縁処理しました。
取り付け完了です。
ミラーホルダーのせいでミラーが若干高くなってます。
ラインの長さはギリギリでした。 危なかった・・・・。
右キャリパーです。 バンジョーの取り付けの取り回しが純正と逆になってます。
で、こっちが左。
こっちもバンジョーが逆向きに取り付けてます。
ついでに、クラッチフルードも交換しました。
あと、4年経ってボロボロになっていたマスターからのチューブもブレーキ側と同じチューブに交換しました。
実はこれ以外にも、BMCエアーフィルターの清掃とか、TZ125のシートスポンジ取り付けとか、各部のグリスアップとかその他の作業も同時にやったんですが、それは割愛させて頂きます。
で、肝心のインプレですが、マスターシリンダーに関してはもう最高の一言です。 握りこむ程に効くという噂は効いていましたがこれ程とは思わなかった。本当にリニアに効いてしかも微妙なコントロールが出来るのには驚きました。
握り込んでいくとサスの沈み込み具合からかなり強力に制動力が働いているのは判るのですが、全く恐怖感は無くそのままストッピーにも持ち込めそうな感じです。 今までだと握り込み最初はあまり効かず、握り込むと制動力が急に立ち上がり前輪がロックしそうで怖い感じがありましたが、ラジアルポンプは握り込むだけ効くので安心です。 これは凄くお勧めのカスタムだと思います。
次にサーキット行くのがとても楽しみになりました。