平成16年9月25日 |
いつもお世話になってる近所のバイク屋さんにて |
今週末は天気が悪かったので、走りに行くのを止め、代わりに色々とお殿様の改造とメンテナンスを行いました。 今回はECUもいじくるのでいざと言うときのために備えて昔からいつもお世話になっている近所のバイク屋さんで、バイク屋の兄ちゃんにアドバイスを受けながら作業しました。 まずはマフラーを換えてから是非行いたかったフルパワー加工から行いました。 Tuonoはベースであるミレに比べてカタログ値で4psデチューンされているのでこの加工を行う事によって多少はパワーアップするそうです。 また、マフラーを換えた場合はこの加工を行った方が良いそうです。 フルパワー加工の方法についてはヨーロッパやアメリカのアプリリア関係のサイトを色々と探して情報を仕入れました。 主にここのサイトのテクニカルチップス、アプリリアフォーラムを参考にしました。 ※本文に行く前に一つお断りしておきますが、ここで紹介する方法は、松千代が独自にネットにて得たものであり、これが正しいのか間違っているのかは不明と言うことです。 従ってこの方法に起因するいかなる損害も松千代の関知するところではありません。この加工によってアプリリアの保障も受けられなくなる可能性もありますので松千代はお勧めいたしません。 どうしてもという人はすべて自己の責任において行ってください。 さて、松千代が入手したフルパワー加工の方法ですが、以下の年式のモデルに適応するそうです。 ・1999〜2003 RSV Mile ・2000〜2003 Falco ・2003 Tuono ※2004年モデルについては不明 (年式やモデルによって多少加工の方法が違うようですので詳しくはインターネットで調べてください。) ここからは松千代号である2003年型のTuonoについて述べます。 Tuonoの場合、フルパワー加工に必要なのは以下の3つの事項です。 1.エアクリーナーのリストリクター(遮蔽版)の撤去。 2.ECUの通常マップを2ndマップ(レーシングマップ)に変更。 もしくはEP-ROMの交換。 3.排気管のバッファー撤去、もしくはリプレイスメントマフラーへの換装。 松千代号は既にマフラーは換装してあるので、今回は1と2の加工をおこないました。 |
1.エアクリーナーのリストリクター(遮蔽版)の撤去。 まず、タンクを持ち上げエアクリーナーボックスのネジを車載工具で外し、蓋を外します。次にインジェクション口の周りのネジを外しエアクリーナーボックスを取り外します。 エアダクトの付いた部分を取り外し、ボックスを裏返すと一本のプラスねじでリストリクターが留められているのでそれを外しリストリクターを取り外します。 後は元通りに組み付けます。 加工前 加工後 この加工でノーマルエアーフィルターでもかなり吸気効率は増加すると思われますが、社外品(K&MやBMC等)に変更すると更に吸気効率が増すでしょう。(松千代はBMCに変更予定) |
2.ECUの通常マップを2ndマップ(レーシングマップ)に変更。もしくはEP-ROMの交換。 松千代はEP-ROMを買うお金がないので今回はレーシングマップへの変更を行いました。 両方行うという話も聞きますが、松千代が向こうのサイトで色々と調べたところ、マップの変更 OR ROMの交換 となっていました。 特にUS仕様のTuonoやO4モデルのミレ、TuonoはECUにはSTDマップしか入ってないとのことなのでEP-ROMの交換が必須だそうです。 やり方は、シートを外し、ECUボックスのゴムカバーを外します。 露出したECUのハンドル側の方に2つコネクターがあります。 そのうち小さい方のコネクターの一番下の一番左側の配線(青に緑のライン)をカットし、絶縁処理すればレーシングマップに切り替わります。 コネクターには他にも青に緑ラインの配線が何本かあったので注意が必要です。 さすがに配線をカットするときはかなり迷いました。 「もし、これ切ってエンジンかからなくなったらどうしよう。」なんて考えてしまいなかなか決心がつかなかったところ、バイク屋の兄ちゃんが、 「切ってダメだったら繋げばいいじゃん。」 と気楽に言ってくれたので決心してぶった切りました。 エンジンが無事かかったときはさすがにホッとしました。 (翌日26日に60km程走ったが問題はないので正しい配線切ったようです) 松千代は取りあえずビニールテープで絶縁処理をしたのですが、仕上げが汚いので後日収縮ゴムチューブにて絶縁処理をしようと思ってます。 さて、処理も終わりバイク屋の周りを試走しました。 感想は、まず音が更にうるさくなった。 これは吸気音が増したことによるようだ。 それから低速のトルクが若干低くなったようで街乗りではいつもよりシフトアップ、ダウンが頻繁になった感じだ。 短い直線で全開にしてみたが、6千からの吹けあがりとトルクの盛り上がりが増し、音も一段と増すような感じだった。 なんか回すことが前提のセッティングになったみたいだ。 ほんとうにパワーが出ているかどうかはダイノジェットかなんかで測定しないとなんとも言えない。 近いうちに測定に行こう。 |
次にオイル交換である。 今回は気温が低くなる冬に向けてということもあり、前回入れたAGIP TEC4T 15W-50 ではなく、同じAGIPだが、RACING
4T 10W-60 を入れてみた。 また今回はオイルフィルターも交換した。 交換した感じは、やはり粘度を落としたせいかギアチェンジが軽いと思った。 取りあえず、来年の春まではこれで行こう。 |
1L/3200円。 高い! |
ラストはサスペンションのセッティングとハンドルグリップの交換である。 サスペンションは、丁度今月号のBIG MACHINE誌で、新垣さんのセッティングを読んでいてなんとなく自分の好みの感じが分った気がしたので、変更することにした。 自分の好みとしては、あまりバンクさせずにクイックに旋回できる感じにしたかったので、まず前下がりのポジションに変更して、次にブレ―キングから旋回中までフロントサスが素早く縮み、踏ん張りながらも急激に伸びていかず、フロントが沈んだ姿勢が長く続くように変更することにした。 まず、姿勢を前下がりにする為、フロントのプリロードを最弱に設定。(STDより1段緩め)次にリアのプリロードを若干高める。(STDより1周締めこむ) そしてフロントのコンプレッションとリバウンドを最強に設定。(一杯締め込みから0.5回転戻し) そしてリアのコンプは1段増しでリバウンドはSTDとした。 これによって若干の前下がり姿勢からフロントサスはスッと沈んでググっと踏ん張りながらジワーっと伸びる感じになるはずである。 あとは実際に奥多摩を走ってみないと分らないので、来週あたり早速行こう。 ハンドルグリップについては、以前からハンドルに感じる振動が気になっていて、最近はこの振動がかなり首の神経痛に響いてしまうので、振動吸収仕様のグリップに換えようかと思っていたのである。 ただ、用品店にはたくさんのグリップが並んでいてどれが付くのか付かないのか良く分らなかったので、変える気がしなかったのだが、最近TuonoMLの人がプログリップを付けたと聞き、用品店で見たところ、振動吸収ジェル構造とか書いてあったし、Tuonoに付けた人もいると聞いていたので買うことにした。 Tuonoに合わせて派手な赤にしたら結構似合ってる。 振動吸収に関しては正直????と言う感じだった。 まあいいか。 取り外す時に片方のハンドルバーエンドのネジの頭をなめてしまったので、ポジポリーニのゴールドアルマイトのネジに変更した。 ハンドルの色のゴールドとマッチしてなかなか良い感じである。 満足満足。 |