Tuono ホイールベアリング交換
平成19年12月7日(金)
4年モノのTuonoのホイールベアリングをいいかげん交換しようかとやってみました。 Tuonoに純正で入っているのはフランス製のベアリングで、それを今回は日本製のヤツに交換しようかと、もちろんDIYで挑戦しました。
で、結論からはっきりきっぱり言うと、プーラーやインストーラー等の特工を持っていないのなら迷わずバイク屋さんにお願いした方がイイ類の作業です。
ベアリング前後交換で、ホイール、ベアリング持込みでお願いすると5000円位です。 ちなみにプーラーとインストーラーは合わせて安くても13000円位です。 3回交換すれば元は取れますが・・・・・・・・・・。
では、寒い季節のお寒い作業の実態です。
用意するもの
・ベアリング(Tuonoの場合:前6005VV×2個、後6205VV×2個、あとスプロケットのベアリング×1です) 
松千代は今回NSKの非接触型(VV)シールベアリングを使用しました。スプロケットのベアリングはサイズが判らず、適当に後のヤツと同じと決め込んで買ったんですが、実際に合わせてみるとやや大きくまた厚みもあるようなので今回は交換できませんでした。

・ベアリングプーラー、もしくはそれに準ずるモノ。
・ベアリングインストーラー、もしくはそれに準ずるモノ。
・スナップリングプライヤー(必須)
・グリス(極圧・防水性に優れたもの) 松千代はオメガ57を使いました。
・ハンマー
お寒い作業
用意したベアリング。後ろ3つなのはスプロケットのベアリングを同じサイズと勘違いして買ってしまったので。
ベアリングプーラーに準ずるモノ。パイプを内側で繋ぐジョイントで800円程でホムセンでゲット。
このようにしてガッチリとベアリングに固定して長ボルトとハンマーで叩き出せるハズ・・・・・・・・・・
で、実際の作業。
ホイールを外し、古タイヤの手術台に載せダストシールも外してまな板の鯉状態の前輪。
ここで第一の関門が。
スナップリングがなかなか取れない!!
松千代の安物のスナップリングプライヤーでは先の引っかかりが甘くすぐ外れてしまい何度やっても上手くいかない。
次はもっとイイプライヤー買うぞ〜と心に誓いながら必死に頑張ってやっと外せました。
そして必殺パイプジョイントでベアリングを抜きにかかる。
で、馬鹿力でレンチを固定し、長ボルトで反対側からど突きまわす。
が・・・・・・・・・・・・・
ベアリングは全く微動だにせず。
更に思いっきり叩くと・・・・・・・・ポロっと取れた。
パイプジョイントだけ(爆)
その後1時間程悪戦苦闘するが憎きベアリングは1mmたりとも動く気配なし。どうやらパイプジョイントの材質に問題があるらしく、亜鉛ダイキャストでは柔らか過ぎて変形して上手く噛まないようだ。
これはマズイ・・・・・・・・・
最終手段の−ドライバーで打ち抜こうにもそもそも貫通ドライバー持ってないし、試しに普通の−を当ててみても上手く引っかからずこれは無理である。
明日にサーキット走行を控えこのままでは非常にマズイので一時作業を中断してスゴスゴと近所のバイク屋にベアリング交換の工賃を聞きに行く。
困った時のプロ頼みである。
で、前後ホイール、ベアリング持込で5000円から6000円位とのこと。
っていうか結構高いじゃん。
確かストレートとかアストロでプーラー買うと1万円位だし、これなら買った方がイイだろとそのまま足立のストレートへ行ってみる。
で、プーラーとついでに安かったのでインストーラーとハンマーも買って帰りました。 やはり一度DIYでやると決めた以上自分でやるしかないでしょう。
ガレージに戻るともうあたりは暗くなってきた。 冬の整備は蚊がいなくて作業はし易いが陽が落ちるのが早いのが難点です。
早速買ってきたプーラーをセットする。この安物セットだと大きめのチャクを使う時どうやら脚の長さが足りないようで、少し下駄をかませなければなりません。
チャックをしっかりと固定し、レンチでギリギリと馬鹿力で締め上げます。
もうあたりは真っ暗ですがスポットライトを出して作業続行です。かなり固くって中々外れないなぁと思っていたら突然「バキっ」という大きな音が。
どうやらベアリングはホイールにがっちりと張り付いていたようで、音の後はゆっくりとスムースに抜けてきました。 っていうかこんな固く固着していたらプーラーチャックモドキで叩き出すのは絶対に無理だと思いました。
さすが特工、安物でも素晴らしい働きです。 
この調子で反対側も外します。
やはり反対側もかなり固着していて
「バキっ」と大きな音とともに外れました。 写真は外したベアリングと真ん中に挟まっているディスタンスカラーです。
新しいベアリングにグリスをたっぷり塗って嵌めこみ、インストーラーでずれないように均等に叩き込みます。これも古いベアリングを被せてソケットで叩き込むとか方法はありますが、それ用の特工を使った方がせっかく交換したベアリングをダメにするリスクも無く作業もやり易いです。この時アルミホイールの場合は乗車の右側から、マグホイールは左側から入れていくのが作法らしいです。 スナップリングの溝が出る位を目安に奥に軽く突き当たるまで入れます。右が入ったらディスタンスカラーを入れ、左側を叩き込みます。
この左側の挿入加減がとても微妙で、ディスタンスカラーが中で動かず、しかもベアリングもスムースに回るという匙加減が難しいです。 叩き込み過ぎるとベアリングが回らなくなるのでかなり慎重に時間をかけてやりました。 
やっと前輪が終わって、次は後輪です。
作業に大分慣れたのか後輪は特に問題なくスムースに交換できました。
ただ、やはりスナップリングを外すのに手間取り、今度は絶対にもっとイイヤツ買ってやると心に誓いました。
結論
物凄く疲れた作業でした。
お金があるなら迷わず特工を揃えるか、もしくはバイク屋にやってもらってコーヒーでも飲みながら高見の見物がイイでしょう。
松千代は特工買っちゃったんで、次回もDIYですけどね。